ode ソルバのオプション出力の説明
このページは,
ode関数のオプションの左辺引数
w
およびiw
に返される最も重要な値について記述するものです.
これらは, lsode
lsoda
および lsodar
ODEソルバの場合のみ有効です.
より詳細については,
SCI/modules/differential_equations/src/fortran/lsod*.f 内の
ソルバのFortranコードのコメントを参照ください.
.
Not supported. See the discussion there.
直近に(成功裏に)使用した時間刻み t
次のステップで試行されるステップサイズ.
ソルバが実際に達した独立変数のカレントの値, すなわち,tのカレントの内部メッシュ点. 出力される tcur は最低でも引数 t となり, (補間が行われた場合には,) t 以降となる場合もあります.
許容誤差のスケールファクタで,1より大きく,
精度が過剰なリクエストが検出された場合に計算されます
(問題の開始時に検出された場合: istate = -3, その他の場合: istate = -2).
itol が変更されず rtol および atol が共に次のコールで
tolsf=w(14)
倍に増やされる場合,
ソルバは成功したとみなされます.
(ユーザは tolsf
を無視し,
他の適当な手段で許容誤差パラメータを変更することも可能です.)
(もしあれば,)直近の手法切替を行った時間における t の値.
この値は lsode
ソルバでは意味がありません.
Not supported. See the discussion there.
これまでに問題に関してg
を評価した数.
この値は lsodar
ソルバでは意味がありません.
これまでに問題に関して行われたステップ数.
これまでに問題に関して行われた f の評価の回数.
これまでに問題に関して行われたヤコビアン(および行列のLU分解)の評価の回数.
(成功裏に)直近に使用された手法の次数.
次のステップで試行される次数.
重みつきローカル誤差ベクトル( e(i)/ewt(i) )における 最大の大きさの要素の添字, エラーの場合に istate = -4 または -5 と共に返されます.
実際に必要な w
の長さであり,
rworkの長さが問題の残りの処理で固定され,
切替が発生すると仮定されます.
この値は通常のリターン時に定義され,
異常な入力が行われた場合には不十分な記憶容量が返されます.
実際に必要な iw
の長さであり,
iw
の長さが問題の残りの処理で固定され,
切替が発生すると仮定されます.
この値は通常のリターン時に定義され,
異常な入力が行われた場合には不十分な記憶容量が返されます.
直近の処理が成功したステップに関する手法のインジケータです.
1 は adams (非スティッフ), 2 は bdf (スティッフ) を意味します.
この値は lsode
ソルバでは意味がありません.
カレントの手法のインジケータです.
1 は adams (非スティッフ), 2 は bdf (スティッフ) を意味します.
この値は次のステップで試行される手法です.
よって, この値は,手法の切替が行われた直後のみ iw(19)
の
値と異なります.
この値は lsode
ソルバでは意味がありません.